日本の2022年のジェンダー・ギャップ指数は、146カ国中116位、特に政治分野は139位と、非常に遅れています。
実際、衆議院議員に占める女性の割合はわずか9.9%に過ぎません。参議院議員(25.8%)を加えても、15.4%と、国会議員の大多数は男性議員になっています。
日本の有権者の51.7%は女性であり、本来国民の代表である議会の構成は、有権者の割合に近い方が、代表性は基本的に高くなります(民主主義の質は高いと言い換えることもできます)。
また、地方議会でも、女性議員の比率が20%を超える都道府県は東京を含む4都道府県のみで、残りの43都道府県では20%以下となっています。女性議員が一人もいない議会も14.3%存在します。
こうした状況をどうすれば改善できるのか。
今回のセッションでは、FIFTYS PROJECTを立ち上げ、20〜30代の女性議員を増やす活動をしている能條桃子さんと、超党派のママパパ議連を立ち上げ、2022年の参院選では、愛知選挙区で女性として初めて“2期目の壁”を突破した国民民主党所属の参議院議員、伊藤孝恵さんに対談していただきます。
アクティビストとして、国会議員として、最前線で活躍する2人の対話にぜひご参加ください。
スピーカー
能條 桃子
1998年生まれ。慶應義塾大学院経済学研究科修士2年。2019年、若者の投票率が80%を超えるデンマークに留学し、若い世代の政治参加を促進するNO YOUTH NO JAPANを設立。Instagramで選挙や政治、社会の発信活動(現在フォロワー約10万人)をはじめ、若者が声を届けその声が響く社会を目指して、アドボカシー活動、自治体・企業・シンクタンクとの協働などを展開中。2022年、政治分野のジェンダーギャップ解消を目指し20代・30代の地方選挙への立候補を呼びかけ一緒に支援するムーブメントFIFTYS PROJECTを行う一般社団法人NewSceneを設立。TBSラジオ アシタノカレッジ月曜、東京MX 堀潤モーニングフラッグ 水曜レギュラー出演中。TIME誌の次世代の100人 #TIME100NEXT 2022選出。
伊藤 孝恵
国民民主党参議院議員(2期)
1975年生まれ、愛知県名古屋市出身。金城学院大学文学部国文学科卒業後、テレビ大阪報道スポ―ツ局、リクルートマーケティング局等を経て、育休中の2016年に公募から立候補、初当選。当時、日本初の育休中の国政出馬には多くの批判が寄せられた。現在、超党派ママパパ議員連盟および生殖補助医療議員連盟の事務局長を務める。10歳・8歳女児の母。