世界経済フォーラムのグローバル・ジェンダー・ギャップ指数2024では、日本は156カ国中118位と低く、政治や経済、雇用などでジェンダーの課題が浮き彫りとなっています。ジェンダーギャップが小さい北欧諸国の取り組みを参考し、ジェンダー平等を推進する第一人者が意見交換する場をつくり、ジェンダー平等な社会に向けて日本がすべきことを考えていければと思います。

スピーカー

ルーツ・エイナルスドッティル

駐日アイスランド大使館オフィサー

駐日アイスランド大使館にてオフィサーとして従事。

立命館アジア太平洋大学で経済学とイノベーションの学士(経営管理)を取得。卒業後はアイスランド国内外で社会問題に取り組んだ豊富な経験を持つ。アイスランド女性権利協会事務局長、欧州評議会青少年諮問委員会委員、アイスランド全国青少年協議会理事、アイスランド人権センター議長などを歴任。また、ロンドンにて勤務していた軍縮団体を通じて「軍縮におけるフェミニスト・リーダーシップ」シリーズを主導し、安全保障問題への女性の参加拡大を求めるキャンペーンを展開した経験をもつ。

レーッタ・プロンタカネン

駐日フィンランド大使館 報道文化担当参事官

フィンランド南部のハメーンリンナ生まれ。戦争研究の修士号を取得後、長年、危機管理や平和構築の報道や広報に携わる。2020年10月より現職。

来日前は、ヘルシンキのフィンランド外務省コミュニケーション部にて、西欧とアジア地域を担当。コーヒー、読書、美術館巡り、サイクリングを愛し、サッカーと乗馬は長年の趣味。

岸本 聡子

杉並区長

1974年、東京都生まれ。2003年、国際政策シンクタンクNGO「トランスナショナル研究所(TNI)」に就職。研究員として、世界の自治体や教育機関、市民団体とともに活動。世界各地の公共サービスの民営化の実態と、公共サービスを住民の手に取り戻す「再公営化」の事例を調査するとともに世界中の市民運動と自治体をつなぐコーディネイトを行う。

2022年、日本に帰国。「住民思いの杉並区長を作る会」からの出馬要請を受け、2022年6月19日の杉並区長選に出馬し当選。7月11日、杉並区で女性初の区長に就任する。

【著書】

「水道、再び公営化!欧州・水の闘いから日本が学ぶこと」(集英社新書)、「私がつかんだコモンと民主主義-日本人女性移民、ヨーロッパのNGOで働く」(晶文社)、「地域主権という希望-欧州から杉並へ、恐れぬ自治体の挑戦」(大月書店)、『杉並は止まらない』(地平社)など。

染矢 明日香

NPO法人ピルコン理事長

中高生や保護者、教育関係者向けの性教育講座や情報発信や、政策提言の活動を行う。公認心理師、思春期保健相談士。

著書に『となりのLGBTQ+』『マンガでわかる オトコの子の「性」』、『はじめてまなぶこころ・からだ・性のだいじ ここからかるた』など。