現在、参議院では、違憲状態にもなっている「1票の格差」の是正に向けた議論が進められており、隣接2県を1つの選挙区にする「合区」の解消などが協議されています。次回2025年参院選までに、選挙制度改革が行われる予定です。

一方、「カーボンコピー」とも言われるように、参議院の存在意義が国民に十分に伝わっていない現状もあります。

比率などに違いはありますが、選挙制度は「選挙区+比例区」と、衆議院と参議院で大きな違いはありません。

さらに、参院選の被選挙権年齢は30歳以上と、20歳代は出馬する権利さえ与えられていません。

これに対し、参議院の独自性を強化するアイデアとして、比例代表制を強化する方向性、自治体の首長が兼職できるようにすべき、などが挙げられています。

そこで、参議院をどのように改革すべきか、各党議員で議論します。

立憲民主党からは小西ひろゆき 参議院議員、公明党からは矢倉克夫 参議院議員、日本維新の会からは柴田巧 参議院議員、国民民主党からは川合孝典 参議院議員、日本共産党からは井上哲士 参議院議員、れいわ新選組からは船後靖彦 参議院議員が登壇します。ファシリテーターは日本若者協議会の室橋祐貴代表理事が務めます。

スピーカー

小西 ひろゆき

立憲民主党 参議院議員

千葉県選挙区 現在3期目。憲法審査会筆頭幹事、外交防衛委員会筆頭理事、参議院改革協議会 選挙制度に関する専門委員会、立憲民主党政調会長代理。元総務省・経産省課長補佐。脳卒中の一級障がい者の父親の21年の介護経験から、医療法医療計画の改革、循環器病対策基本法などに取り組む。原発事故の観光風評被害救済の「千葉モデル」、台風15号災害での二千名の自衛隊ブルーシート部隊創設などを実施。著書「私たちの平和憲法と解釈改憲のからくり」、「いじめ防止対策推進法の解説と具体策」他

矢倉 克夫

公明党 参議院議員(2期)

1975年1月11日生まれ。東京大学法学部卒業後、アンダーソン・毛利・友常法律事務所に弁護士として入所。2005年カリフォルニア大学ロサンゼルス校法学修士課程修了。2007年中国復旦大学中国語研修修了。2009年1月より経済産業省通商政策局 出向。2013年の第23回参議院議員通常選挙にて初当選。現在2期目。党青年委員会顧問。

柴田 巧

日本維新の会 参議院議員

・1960年富山県西砺波郡砺中町(現在の小矢部市)津沢に生まれる。1987年早稲田大学大学院政治学研究科 博士前期課程修了。1988年森喜朗衆議院議員秘書。1999年富山県議会議員選挙で初当選。以後3期連続当選。2010年参議院議員選挙・全国比例区で初当選。2019年参議院議員選挙・全国比例区で2回目の当選。

川合 孝典

国民民主党 参議院議員

京都市出身。立命館大学法学部卒、帝人株式会社社員。帝人労働組合専従の後、UIゼンセン同盟(現UAゼンセン)出向。平成19年第21回参議院議員選挙で初当選。現在3期目。国民民主党幹事長代行兼参議院幹事長、法務委員会理事、拉致問題特別委員会委員、参議院改革協議会。趣味は、城跡(廃墟)巡り。

井上 哲士

日本共産党 参議院議員

参議院幹事長・国会対策委員長
金権・腐敗政治追及委員会責任者
日本共産党幹部会委員所属委員会外交防衛委員会/政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会/ODA特別委員会

舩後 靖彦

れいわ新選組 参議院議員

1957年生まれ。商社員として働いていた2000年、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症。2002年に人工呼吸器を装着。2019年の参議院議員選挙でれいわ新選組から全国比例(特定枠)から立候補、初当選。党副代表。文教科学委員会所属。

室橋 祐貴

日本若者協議会代表理事。慶應義塾大学経済学部卒、同大政策・メディア研究科中退。大学在学中からITスタートアップ立ち上げ、BUSINESS INSIDER JAPANで記者、大学院で研究等に従事。専門・関心領域は政策決定過程、民主主義、デジタルガバメント、社会保障、若者の政治参画など。文部科学省「高等教育の修学支援新制度在り方検討会議」委員。Yahoo!ニュース個人オーサー、日本経済新聞Think!エキスパート