国政選挙の投票率が80%を超えるなど、投票率が高い国として知られる北欧諸国。

英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表している2022年の民主主義指数では、北欧諸国が軒並みトップに並んでいます(上位10カ国は、ノルウェー、ニュージーランド、アイスランド、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、スイス、アイルランド、オランダ、台湾です)。

34歳で女性首相となったフィンランドのサンナ・マリン首相は日本でもよく知られています。国会議員の女性比率は5割近く、内閣の閣僚も女性の比率が5割を超えています。

「民主主義ユースフェスティバル2023」がモデルにしている「民主主義フェスティバル」や「選挙小屋」も北欧の実践例です。現地の中学生や高校生からも「民主主義」(デモクラシー)という言葉がよく聞かれます。それほど、国全体として民主主義を尊重しています。

なぜ北欧諸国は民主主義が発展しているのか?

今回のセッションでは、駐日スウェーデン大使館からヨハン・フルトクイスト 一等書記官、駐日フィンランド大使館からレーッタ・プロンタカネン 報道文化担当参事官、駐日デンマーク王国大使館からヨナタン・ベンヤミン・クヌッセン 次席公使に登壇いただきます。

ファシリテーターは、スウェーデンをはじめ北欧諸国の若者の政治意識に詳しい明治大学教授の鈴木賢志さんです。

英語でのセッションになりますが、通訳も入ります。

世界有数の民主主義国家である北欧諸国の歴史や現状にぜひ触れてください。

スピーカー

ヨハン・フルトクイスト

駐日スウェーデン大使館、政治担当(一等書記官)

2020年8月より現職。日本への赴任前はインドネシア・ジャカルタのスウェーデン大使館にて副代表を務める。アジア在住期間は通算18年間に及び、日本の民間企業への勤務経験もある。日本語と中国語の会話が可能。

レーッタ・プロンタカネン

フィンランド大使館 報道文化担当参事官

フィンランド南部のハメーンリンナ生まれ。戦争研究の修士号を取得後、長年、危機管理や平和構築の報道や広報に携わる。2020年10月より現職。

来日前は、ヘルシンキのフィンランド外務省コミュニケーション部にて、西欧とアジア地域を担当。コーヒー、読書、美術館巡り、サイクリングを愛し、サッカーと乗馬は長年の趣味。

ヨナタン・ベンヤミン・クヌッセン

駐日デンマーク王国大使館 次席公使

1983年生まれ。オーフス大学で政治学の修士号を取得。NIRAS コンサルタンツコンサルタント、デンマーク住宅省都市・地方部課長、デンマーク財務省財務部課長、デンマーク外務省首席顧問・課長を経て、2020年8月から現職。

鈴木 賢志

明治大学教授

1968年東京都生まれ。1996年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス大学院修了、2000年ウォーリック大学博士課程修了。1998年より2007年までスウェーデンのストックホルム商科大学欧州日本研究所にて教育・研究に従事。現在は、若者の政治意識をはじめとする日本と北欧の社会心理的構造の比較と、その制度的背景の分析に従事している。