日本のジェンダーギャップ指数は2023年で世界125位、中でも政治分野は世界最低クラスの138位と、国際的にも大きく遅れています。

一方、近年、首都圏をはじめ、女性の区長や市長が増えており、給食費無償化が進むなど、確実に変化が起こりつつあります。そこで、岸本聡子・杉並区長、小林洋子・小平市長をゲストに、取り組みの内容や今後目指していることを共有してもらい、ジェンダーギャップが解消される意義や、今後どうすればもっと解消されるかについて議論を深めてもらいます。

ファシリテーターは、政治分野のジェンダー不平等の解消を目指すFIFTYS PROJECTの能條桃子さんです。

スピーカー

能條 桃子

FIFTYS PROJECT

1998年生まれ。2019年、若者の投票率が80%を超えるデンマークに留学し、若い世代の政治参加を促進するNO YOUTH NO JAPANを設立。Instagramで選挙や政治、社会の発信活動(現在フォロワー約10万人)をはじめ、若者が声を届けその声が響く社会を目指して、アドボカシー活動、自治体・企業・シンクタンクとの協働などを展開中。2022年、政治分野のジェンダーギャップ解消を目指し20代・30代の地方選挙への立候補を呼びかけ一緒に支援するムーブメントFIFTYS PROJECTを行う一般社団法人NewSceneを設立。慶應義塾大学院経済学研究科修士卒。テレビ朝日 大下容子ワイドスクランブル、東京MX 堀潤モーニングフラッグ出演中。TIME誌の次世代の100人 #TIME100NEXT 2022選出。

岸本 聡子

杉並区長

1974年、東京都生まれ。2003年、国際政策シンクタンクNGO「トランスナショナル研究所(TNI)」に就職。研究員として、世界の自治体や教育機関、市民団体とともに活動。世界各地の公共サービスの民営化の実態と、公共サービスを住民の手に取り戻す「再公営化」の事例を調査するとともに世界中の市民運動と自治体をつなぐコーディネイトを行う。2022年、日本に帰国。「住民思いの杉並区長を作る会」からの出馬要請を受け、2022年6月19日の杉並区長選に出馬し当選。7月11日、杉並区で女性初の区長に就任する。

【著書】「水道、再び公営化!欧州・水の闘いから日本が学ぶこと」(集英社新書)、「私がつかんだコモンと民主主義-日本人女性移民、ヨーロッパのNGOで働く」(晶文社)、「地域主権という希望-欧州から杉並へ、恐れぬ自治体の挑戦」(大月書店)など。

小林 洋子

小平市長

1973年生まれ。トラベルジャーナル旅行専門学校卒業後、旅行会社勤務。その後TBSラジオ954情報キャスターとして、ラジオリポーターをつとめる。出産のため仕事を辞め、実家の農業を手伝いながら子育て。4人目を出産後、子育て世代の声を市政に届けようと市議に立候補。

2011年から小平市議会議員を3期、2021年に小平市長に就任。現在1期目。